【Tokyo Pops編】

21 avril 2017

「Tokyo Pops」とは

翻訳問答のご挨拶に続き、今回この翻訳問答クラブの取り扱う第一回目の書籍のご紹介です。

 

「Tokyo Pops」(カロリーヌ・ミュスカ著)です。

 

自費出版によるものですが、フランスのジュンク堂などでは取り扱いがあるようです。国内ではエコール・プリモで取り扱いがございます。

 

さて、この「Tokyo Pops」ですが、著者のカロリーヌさんとプリモの不思議なご縁からお話ししたいと思います。駒場東大前に事務所・フランス語教室を構えるプリモの目の前に、留学生会館という建物があり、当時そこに滞在していたのが、カロリーヌさんでした。

 

あるとき、アポもなく突然プリモに現れた彼女は、流暢な日本語で「何かわたしにできることがありましたら」と自己紹介をし、よくよく聞いてみると東大で徳富蘆花の研究をしているらしい。飛んで火にいる夏の虫、フランス語の先生も翻訳もできる逸材だったのです。

 

電話一本で飛んで来られる距離で、仕事も遊びにもよく駆り出しました。

 

それから何年か経ち、日本でのエピソードを綴ったエッセイ集、「TOKYO POPS」

が仏語で出版されました。それは80年代後半から90年代頭のちょっとおかしな日本の泡の時代を遊びに仕事、恋愛に勉学と過ごし、外国人ならではの視点と彼女ならではの独創的な表現で綴られております。

 

出版後も更に、何十枚もの彼女の描いた、これまたユニークなイラストが加わり、フランス語のリズムに多彩な色と形が吹き込まれたのです。翻訳問答ではこのイラストも取り組み、日本語版「Tokyo Pops」も合わせてご紹介したいと思います。

 







21 avril 2017

翻訳問答とは(ご挨拶もかねて)

翻訳会社プリモが運営する、フランス語教室、エコール・プリモのユニークな取り組み「翻訳問答」がこの度web版として誕生しました。

 

このタイトル、おそらく勘の良い方はお気づきでしょうが、「蒟蒻問答」にかけております。(問答の仏語の方は… 説明いりませんね。)

 

プリモがひょんなことから知り合った、フランス人カロリーヌ・ミュスカさんが出版した「TOKYO POPS」という、彼女が日本で過ごした日々を綴ったエッセイ本を、エコール・プリモ受講生から翻訳部員を募り、著者を交え、和訳版を作ろうというのが事のはじまりでした。

 

それは、自動翻訳の英知をもってでも、たどり着くことのできない、問答の旅のはじまりでもありました。

 

特に著者の独自なユニーク過ぎる文章表現は、わたしたちを深い問答の森へ迷い込ませ、いまだ正しい出口にたどり着く事ができたのかと、周りを見回しているところであります。

 

ですので、このサイトは著作の完全な日本語版の掲載を目的としているのではなく、そこにたどり着くまでの、問答の道筋を楽しんでいたきたいと思います。皆で悩み、時には著者を呼び出し(現在、オーストラリア在住。スカイプにて参加。)たどり着いた問答の旅の記録です。

 

もし、この訳はこういう表現なのではないか?と、新たに気づいた方が、いらっしゃったら是非、

ご連絡ください。

 

果てなき問答の旅の仲間は途中乗車大歓迎です。

 

発起人・編集長 木村恵子(プリモ代表)

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